2008年7月31日

Domingo - music for sunday lovers

堀内隆志、ケペル木村、小山雅徳他著 プチグラパブリッシング刊

日曜日(domingo)に聴く音楽をテーマに、堀内隆志さん、ケペル木村さん、小山雅徳さんらが、様々なディスクを紹介。ガルとカエターノ、ミルトン・ナシメント、ナラ・レオン、マルコス・ヴァーリ、ドミンギーニョス、ジョアン・ジルベルト、エリス・レジーナなど、実に日曜日が似合ブラジル人アーティストをfeatureしながらも、広くブラジル以外の音楽も採り上げられています。

2008年7月27日

台風エリス

レジーナ・エシェヴェヒア著 国安真奈訳

Bossa Nova以降現代に至るまで、エリスの歌唱法こそが、彼女以降の歌手達に絶対的な影響を持ち続けている。それほどエリスの歌は圧倒的で、唯一無二の存在である。そして彼女の人生は、その歌以上にスパイスが効いていた。いや、効き過ぎだったようだ。此の著作はElis Reginaのその苛烈な生涯を丁寧に記した名著。巻末にDiscographyもついてます。

2008年7月21日

Latina

世界の音楽情報誌 ラティーナ

昭和40年から世界の音楽情報を発信し続ける老舗にして、ブラジル音楽の濃密な情報を提供してくれる、今や唯一と言ってよい雑誌。ブラジル音楽に特化しているわけではありませんが、毎年行われるブラジルディスク大賞など、ブラジル音楽はこの雑誌の中心となる分野であり、情報の乏しい我々田舎もんにとっては実に強い味方なのであります。山形で本誌を購読している人がどれほどいるかは疑問ですが、山ブラ会員は是非定期購読をしましょうね。詳細はこちら。

2008年7月18日

ヴィヴァ!ボサノーヴァ

監修:中村とうよう 協力:田中勝則 ミュージック・マガジン増刊

1998年のミュージック・マガジンの増刊号。中村とうようさん、田中勝則さんを中心に、中原仁さん、竹村淳さんなどの大御所や、小野リサさんなどが寄稿。ボサノヴァそのもののみならず、ボサノヴァ以前、以降まで広く解説されています。100枚のディスクも紹介されております。10年前の本ですが、ボサノヴァという、歴史的にみれば「終わっている」音楽についての記述ですから、古くなるということはありません。

2008年7月14日

ムジカ・ロコムンド

Musica LocoMundo (ムジカ・ロコムンド)編 アスペクト刊

この本が発刊されたのが2000年。既に8年前が初版なのだが、この本のおかげで幾多の埋もれた名盤がCD化されました。それだけ影響力を持つ一冊なのです。歴史的に重要、などと言うことよりも、ほんとに素敵で、長く愛聴盤となるようなdiskを、こんなにたくさん(800枚!)紹介してくれた功績は、いくら称えても称えきれないぐらい。私もこれに掲載されているdiskを血眼になって探したものです(今も手に入らないのがいっぱいありますが)。現在はオールカラー版で出版されていますので、是非入手しましょうね。

2008年7月12日

Bossa Nova Guidebook 58-08

企画制作:伊藤葉子 commons / 333DISCS発行

Naomi & GoroのNew Album "Bossa Nova Songbook 1"の購入者に無料で配布されたのがこの"Bossa Nova Guidebook 58-08"。伊藤ゴローさん、中原仁さん、宮田茂樹さんのBossa Nova鼎談から始まり、その後は様々な著者が、3枚のBossa Novaアルバムを選ぶという、素晴らしい企画。上記3人を含め、小野リサさん、ケペル木村さん、堀内隆志さん、Bar Bossaの林さん、中村善郎さん、坂本龍一さん、根岸吉太郎監督、そしてJoyce、Carlos Lyraなど素晴らしい執筆者。各々のBossa Nova観が反映された非常に興味深いGuidebookです。ちなみに見事に浮いておりますが、私も参加させて頂きました。

2008年7月10日

ボサノヴァの歴史

ルイ・カストロ著 国安真奈訳 音楽之友社刊

Bossa Nova誕生前夜からの、その歴史を実に膨大な量のデータや取材に基づいて丁寧に記した名著。これさえ読んどけば音楽を聴いてなくてもBossa Nova通になれます。登場人物もたくさんたくさんおりまして、途中でfollow出来なくなる部分もあります(そりゃ、お前の頭の所為だ?)。貴重な写真も数多く掲載されており、物語としても面白い。まさにBossa Novaファン必携の書と言えましょう。

2008年7月8日

ザ・ディグ・プレゼンツ・ディスクガイド・シリーズ#22「サンバ」


監修:麻生雅人 シンコーミュージック刊

世界初のサンバのディスクガイド。古典からニュー・クラシックに至る約600枚を紹介。1冊すべてサンバづくし!執筆者は監修の麻生さんを始め、中原仁さん、ケペル木村さん、バランサの阿部浩二さん、ニンニク大王、大道寺さん、翁長さん、東野さんなど。サンバファンのみならず、すべてのブラジル音楽ファン必携の書。不肖山ブラ会長も執筆者の一人として20数枚を紹介しております。

2008年7月7日

トロピカリア


カルロス・カラード著 前田和子訳 プチグラパブリッシング刊

Post-Bossaのmovementとして、ブラジル音楽に一大変革をもたらした「トロピカリア」運動を、物語的かつ詳細に描いた1冊。若き日のCaetano Veloso, Gilberto Gil, Gal Costa, Maria Bethaniaを中心に描かれた青春群像。今やブラジル音楽の屋台骨となった彼ら若き日を知るだけでも大満足。Bossa Nova以降のBrasilian Musicを知る上で欠かせない著作です。

2008年7月6日

ブラジリアン・ミュージック

編/著:中原仁 音楽之友社発行

ブラジル音楽に興味を持ったら、是非入手してください。ボサノヴァとは?サンバとは何?と言う基本的な疑問から、アーティストの人物像、ディスク紹介、そして歴史まで。まさにブラジル音楽ファン、マストの1冊と言えましょう。編集/執筆は、中原仁さん。その他ショーロクラブの笹子重治さん、秋岡欧さん、バランサの阿部浩二さん、渡辺亮さん、ジョゼ・ピニェイロさんなどが執筆。各々の個性の出た文章も興味深い。