2009年10月17日

ALTERNATIVE ADVERTISING FOR SHISEIDO - Works of Kazuhiko Ota


太田 和彦著、求龍堂刊


前項の、山ブラ特別会員太田和彦さんが、1970~80年代にかけて、資生堂の雑誌広告シリーズにのこした異色の広告をまとめた作品集。実験的で斬新で、そして人間的です。時代を超えた刺激に満ちています。デザインや広告を職業とするものでなくても十分に実に興味深い1冊。ブラジル音楽とは勿論関係ありません。またまた恐縮です。

2009年10月15日

太田和彦の「今夜は家呑み」

太田和彦著、新潮社刊

太田和彦さんは、一昨年まで山形芸術工科大学で教鞭をとられており、偶然某所で我々と知り合ったがために、無理矢理当会の特別会員になって頂いたのであります。ちなみにご本人はBeth Carvalhoの大ファンでありました。本書は太田さんのもう一つのライフワークである、居酒屋研究家としての知識から、家呑みのための酒の肴をレシピ化した一冊です。とにかく旨い酒に合う肴の数々は、ただ酒を評論するのではなく、酒と肴の両方を楽しむ太田さんならではの抜群の味を掲載しています。現在わが家ではこの本からの肴ばかり。ブラジル音楽とは勿論関係ありません。恐縮です。

2009年9月5日

Brasil X Japan


鈴木美也子著、書肆侃侃房刊

昨年移民100年を迎えたBrasilと日本との関連を通して、carnavalや音楽、サッカー、ブラジル観光等を筆者の目を通じて見つめ直した素敵な1冊。素晴らしい写真が満載されている。また日系移民のインタビューや、日本に置けるBrasilも紹介。欲張りだけど充実した真摯な内容です。そしてかなり実用的なガイドでもあります。

2009年8月30日

Music Magazine増刊 アルバム・ランキング・ベスト200


ミュージック・マガジン2009年9月号増刊

老舗音楽雑誌「ミュージック・マガジン」が、創刊40周年を記念して、1969-2008までの、オールジャンル・ベストを選出。Brasilものとしては、49位にJorge Benの"Africa Brasil"、54位にCaetano Velosoの"Fina Estampa Ao Vivo"、64位にCaetano Velosoの"Livro"、69位にCartolaの第2集、166位にMarisa Monteで"Memorias, cronicas e declaracoes de amor"、192位に"Encontros com a valha guarda"がランクされています。

2009年2月9日

ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖

栗本 斉著 毎日コミュニケーションズ刊

ブラジルものではありません。隣国アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスの、雑貨、食べ物、服飾、カフェ、音楽などなどを取り上げた、ガイド本と言って良いでしょう。現在注目度の高いアルゼンチンの音楽については、ディスク・ガイドもついており、参考になります。色彩溢れる素敵な本です。

2009年1月31日

Brasilian Music


The DIG presents DISC GUIDE SERIES #008
麻生雅人編著 シンコーミュージック刊

本誌は2002年発刊ですが、未だ内容は古くなっておりません。500枚以上のアルバムをジャンルごとに分け、とても分かりやすく解説されています。また、ほとんどがCDで入手可能なdiscが選ばれております(ただし2002年当時)。様々なジャンルが漏らさず解説されています。主要なアーティストは各々ページを割いて紹介されており、徹底的に分かりやすいガイドブックと言えましょう。

2009年1月25日

ネオ・トロピカリア|ブラジルの創造力


東京都現代美術館編 エスクァイア マガジン ジャパン刊

本書は、2008年10月22日から、本年1月12日まで、東京都現代美術館で開催された「ネオ・トロピカリア-ブラジルの創造力」展の公式カタログである。「トロピカリア」革命とは、1960年代後半にブラジルで起こったカルチャー革命である。音楽界においては、カエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジル、トン・ゼーなどがこのムーブメントを牽引した。が、その動きは音楽界のみに留まらず、美術、建築、文学、演劇など多岐にわたり、総合的な芸術革命へと発展した。運動の根幹をなすコンセプトは、ブラジルの伝統的な芸術を再認識し、尊重しつつも、同時代的な欧米の文化を積極的に取り込み吸収し、それによりブラジルの文化をよりユニバーサルなものへと「アップデート」(本書巻頭のジルベルト・ジルのインタビューより)することを意図したものだった。また、「ネオ・トロピカリア」とは、90年代以降の、トロピカリアのコンセプトを引き継ぐ芸術家達の動向であり、いわばトロピカリアの末裔たちと、その芸術を指し示すものといえる。本展覧会では、「トロピカリア」というムーブメントの呼称を産み出す源となった、エリオ・オイシチカの作品を始めとする、「トロピカリア」の時代のアーティストの作品と、それ以降の「ネオ・トロピカリア」のアーティスト達、言わば現代ブラジル・カルチャーを代表する計28組のアーティストの作品が展示された。絵画、造形、建築、写真など、表現形式は様々であるが、ヴィヴィットで大胆な色彩や造形は、日本人的「想像力」の範疇を超えるブラジル的「創造力」を感じさせ、生命力と多様性に富んだ素晴らしい展覧会であった。本書は、その展覧会の公式カタログであるが、元ブラジル文化大臣ジルベルト・ジルのインタビューから始まり、トロピカリア、ネオ・トロピカリアの時代的背景と解説、そして各々の作家のプロフィールと、その作品が順に掲載されている。さらに注目のブラジリアン・モードについての解説や、中原仁氏によるトロピカリア・ディスク・ガイド20までもが収められ ている。展覧会に行く機会を得た者にとっては、知識の補完として極めて有用な図録であり、残念ながら実際の展覧会に行く機会に恵まれなかった者にとっても、現代のブラジル・カルチャーを知る上で重要な情報源となり得るものである。なお、2009年1月24日から3月1日まで、広島市現代美術館で巡回展が行われる。お近くの方は是非この機会に。(本原稿は月刊ラティーナ誌2009年2月号に使用しました。)

2008年12月28日

BRASIL - SICK


宮沢和史著 双葉社刊

宮沢さんのブラジルへの愛と、未だ衰えぬブラジルへの好奇心に溢れた素敵な著作だ。2008年、日本ブラジル移民100周年に、Ganga Zumbaのブラジルでのライブを実現させるための旅を綴った旅行記でもあり、ブラジルの文化を伝える情報も満載である。国安真奈さんとの対談、元ラティーナ編集部の肥田さんや、中原仁さんのエッセイも。これは是非に読んで頂きたい一冊です。

2008年12月21日

+81 Voyage / Brazil and Argentina Issue


ディー・ディー・ウェーブ社発行 河出書房新社発売

Rio de Janeiro, Belo Horizonte, São Paulo, そしてBuenos Airesを、建築、音楽、アートなど多面的にガイドした素敵な一冊。「ネオ・トロピカリア ブラジルの創造力」展についての記事や、ディスク紹介まであります。そういえばこの雑誌以前にもBrazil Issueを発刊したことがあったな。

2008年12月20日

O Jeitinho no Japão para Os Brasileiros


松田真希子著 Thiago Sales Pinto訳 春風社刊

「ブラジル人のためのニッポンの裏技 - 暮らしに役立つ日本語便利帳」、すなわちブラジル人のために書かれた本なのですが、我々日本人が読んでもとても興味深いのであります。むしろポル語のほとんど話せない私などにとっても、ポル語の学習に役立つ本なのです。実際学習しているかどうかは別にして。