2008年9月23日

ブラジルのかわいいデザインたち

植嶋秀文、井岡美保著 ピエ・ブックス刊

ブラジルの食品のパッケージ、日用品、アルバムジャケット、お土産品などの可愛らしいデザインを一冊にまとめたもの。副題「光と風の国から届いた心地よい雑貨たち」。ブラジルらしい、実にポップなデザインが並んでいます。ちょっとしたブラジルの解説、料理の作り方などもあり、本自体がすでにかわいい。

2008年9月21日

ブラジリアン・サウンド

クリス・マッガワン、ヒカルド・ペサーニャ著 武者小路実昭、雨海弘美訳 シンコー・ミュージック刊

メルティング・ポットと評されるほどmixtureを繰り返し、独自の多種多様な音楽的土壌を育んで来たBrasilの音楽。本書はそんなBrasilの音楽を、歴史的背景を含めて解説したもの。主要なBrasil音楽がほぼ網羅され、解説されている。Brasil音楽初心者にとっては、実にありがたい1冊ではなかろうか。

2008年9月18日

ユリイカ 2003年2月号 特集カエターノ・ヴェローゾ

青土社刊

詩と批評の雑誌「ユリイカ」の2003年の2月号でカエターノ・ヴェローゾの特集をしていました。これもう5年も前ですが、バック・ナンバーはありそうです。中原仁さんのカエターノのインタビュー、ジャキスのインタビュー、東琢磨さんのアート・リンゼイのインタビューなどなど圧巻の内容。ディスクガイドまで付いています。

2008年9月15日

ボサノヴァの歴史外伝「パジャマを着た神様」

ルイ・カストロ著 国安真奈訳 音楽之友社刊

名著「ボサノヴァの歴史」の続編。新しく発掘された幾多のエピソードや、1990年以降のボサノヴァを取り巻く状況を、19の物語にまとめ上げた、実に読みやすい著作に仕上げられている。トム・ジョビンや、ジョアン・ジルベルトに関する記述はもちろんのこと、ブリジット・バルドーを巡るエピソードや、ジョアン・ドナートのぶっ飛んだ少年時代など、興味は尽きない。

2008年9月12日

アントニオ・カルロス・ジョビン ボサノヴァを創った男

エレーナ・ジョビン著 国安真奈訳 青土社刊

ジョビンがいなければ、ボサノヴァを代表する名曲の大半は存在していないわけだから、ひょっとすると、と言うよりほぼ確実にボサノヴァは誕生していなかった。表現者としてではなく、作曲者として間違いなく、トムはボサノヴァの創造主である。そのジョビンの苦悩と成功に満ちた生涯を、実の妹にして作家のエレーナ・ジョビンが、貴重な写真と共に綴ったジョビン伝。巻末に詳細なディスコグラフィー、曲目リストが付いています。

2008年9月4日

BRISA BRASILEIRA - Brasilian Music Around the World

ブリザ・ブラジレイラ監 ブルース・インターアクションズ発行

これも麻生雅人さんが主体となってまとめ上げたディスク・ガイドですが、他のブラジル音楽ガイドとは大きく趣を異にしています。もちろんブラジル人による純ブラジル音楽も紹介されて居りますが、ブラジル音楽に影響を受けている他国のディスクも多数(こっちがこの本ではむしろ主役)紹介されているのです。そこがこの本のツボ。見たこと無いディスクがいっぱい。なんつってもおすぎとピーコや、桜田淳子まで紹介されてますから。

2008年9月1日

マジア・ド・サンバ

佐久間圭輔著 アララ文庫発行

長くブラジルで仕事をしながらサンバに無縁であった筆者が、いかにしてサンバ、カーニバルに触れることとなり、そして深くサンバと関わるようになったのか。「マジア・ド・サンバ」、「ジンガ」というキーワードを介して、サンバ、そしてブラジルの魅力をカーニバルの歴史や仕組み、舞台裏などを通して綴った一冊。佐久間氏はサウージ・ヨコハマンゲイラのヴェーリャグアルダであり、マンゲイラ大使として日本のサンバファンとマンゲイラとの交流にも力を注いで居られるとのこと。これ読むと、どうせやるならここまでやらなきゃっ、て思いますね。